
皆さんこんにちは!
広島県呉市を拠点に土木工事や解体工事などさまざまな事業を行っている
株式会社吉田総建興業、更新担当の富山です。
今回は、老朽化した張り出し掘り込み車庫の撤去から、新たな擁壁の造成までを行った現場をご紹介します。
安全性や周辺住民への配慮、そして丁寧な工程管理が求められる現場でした。
写真付きで各工程を振り返ってまいります!
今回の現場は、斜面地に建てられた築年数の古い「張り出しタイプの掘り込み車庫」。
写真①のように、コンクリートが張り出した構造で、下部の石積みや支保材も経年劣化が進み、応急的な支柱で支えられていました。
安全性の観点からもこの構造を撤去し、新たにしっかりとしたRC擁壁を築くことで、安心して活用できる土地へと再生するプロジェクトがスタートしました。
まずは、張り出し部の解体および地下車庫の撤去を行いました。
張り出し部は慎重に手バラしで解体。
内部構造を確認しながら、安全第一で順次撤去。
ミニバックホウを用いて地盤掘削とガレキの撤去を並行して進行。
特に注意したのは、道路と隣地への影響を最小限に抑えること。狭小地のため重機の搬入にも工夫が必要でした。
掘り進めたのち、擁壁新設のための基礎地盤を整備。現場には「ラップル基礎(割栗石基礎)」を採用。
安定した基礎地盤の確保
湿潤地対策として排水性の高い地業構造
掘削面には矢板と土留めを設置して安全を確保
写真では、緑のフェンスで周囲を囲い、地域住民への安全配慮も徹底しています。
掘削後、鉄筋を組み、ラップル基礎上に型枠を組んで底盤のコンクリートを打設。
天候を見ながら慎重にコンクリートを流し込み、均し作業も丁寧に行いました。
十分な養生期間を確保
型枠の外周に水抜きパイプ設置
湿潤状態でも剥離しにくい型枠材を選定
この段階で、構造物としての強度がしっかりと根付き始めます。
擁壁の立ち上がり部は、鉄筋と型枠を慎重に組み上げ、コンクリートを一体で打設。
脱型後には、美しい仕上がりと正確な寸法が確認できました。
ダブル配筋仕様により高耐力確保
バイブレーターで気泡を除去
表面にはマーキングで通り芯チェックも実施
写真のように、緑のマーキングが施工精度の高さを物語っています。
最後は、掘削時に一時的に避けていた土砂を段階的に埋戻しながら、ランマーを用いて丁寧に転圧。
しっかりと締め固め、沈下リスクを抑えました。
層ごとに転圧して高密度を実現
使用機械:プレートコンパクター・ランマー併用
完成後は水平・勾配を再測定して精度確認
仕上がった土地は、美しく、かつ強固な基盤として生まれ変わりました!
今回の工事では、「安全の再構築」というテーマのもと、古い構造物を撤去し、新たな擁壁で敷地を強化しました。
特に、擁壁の基礎工事や転圧作業といった“地味だけど大事”な工程を丁寧に積み重ねることで、長く安心して使える土地が完成しました。
狭小地や既設構造物との取り合いにお困りの方は、ぜひご相談ください。
施工内容まとめ:
張り出し掘り込み車庫 解体撤去
ラップル基礎造成
型枠擁壁(RC)新設
土留め・矢板設置
転圧・埋戻し工事
ご依頼いただき、誠にありがとうございました。
今後も安全・安心・丁寧をモットーに、地域に根差した土木工事を提供してまいります!
次回もお楽しみに!
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