
皆さんこんにちは!
広島県呉市を拠点に土木工事や解体工事などさまざまな事業を行っている
株式会社吉田総建興業、更新担当の富山です。
今回は、私たちが全身全霊で取り組んだ江戸時代の木造家屋の人力解体工事について、写真とともに振り返ります。
重機に頼らず、「手で壊し、手で運ぶ」——それは、効率だけでは語れない、人の力と心で進める現場でした。
建物:江戸期の伝統家屋(94坪)
工法:手バラし解体+小運搬
工期:23日間
搬出:すべて手運び。高校生バイトも活躍
現場の特性:高台・狭小立地・重厚な梁材多数
当初は、風格のある古民家が立っていました。木造瓦葺きの佇まいには、長年の風雪を耐えてきた“貫禄”が宿っていました。
作業初期には、屋根の瓦を一枚一枚手作業で剥がしていきます。古瓦とともに剥がれるのは、何十年、時に百年超の埃と土。
📷 ※瓦を剥がした直後の屋根面の様子
📷 ※梁が見え始めた段階の写真
屋根が取り除かれると、立派な丸太梁の骨組みが現れました。これらをチェーンブロックや手バールなどを使って分解。写真には、骨のように組まれた梁の姿が写っています。
📷 丸太の梁が交差する構造の美しさに一同感嘆。
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この現場で最も印象的だったのが、搬出もすべて人力で行ったことです。若いバイトの高校生たちが、ベテラン職人の横で汗を流しながら重たい材を担ぐ姿——。
📷 四人がかりで太い柱を担ぐシーン
📷 丸太を積み上げるために協力する光景
この現場は、**“一人ではできないけど、皆ならやれる”**というチームワークの真髄が詰まっていました。
母屋が更地になると、次に隣接する離れへ。こちらも手バラしで丁寧に分解。内装材を一つずつ剥がし、木舞壁や土壁の取り扱いも慎重に。
📷 離れの中から撮影した解体途中の様子
最終盤では、最小限の小型バックホーを使って残材を整理し、敷地をきれいな更地に。歴史ある石積みは崩さず活かし、敷地整形だけを行いました。
📷 夕暮れに照らされた、すっかり片付いた現場の姿
📷 整然と並ぶ搬出材と石垣の美しさ
この現場では、多くの仲間たちが活躍しました。高校生、若手、ベテラン——それぞれの立場から汗を流し、同じ目標を持って動く。とくに印象的だったのは、この一枚の写真。
📷 丸太を一人で担ぎ上げる「りゅうじくん」。まさに魂の一撃。
→「今日のMVPはりゅうじくんです。ばり重い丸太💥」と仲間たちからも拍手喝采!
今回、我々が強く感じたのは、解体=破壊ではなく“解いて戻す”作業だということ。
ひとつひとつの部材を丁寧に取り外し、再利用可能なものは保管。施主様の思い出や地域の歴史を大切にしながら、次世代へと引き継ぐ。
23日間、休まず動き続けた現場。94坪という大規模な建物を、人の手だけで解体するというチャレンジは、まさに**“チームの力”の賜物**でした。
🔹 ご協力いただいた近隣の皆様、施主様、本当にありがとうございました。
🔹 「重機が使えない」「狭い」「思い出を壊したくない」——そんなご要望にも、私たちは“人の力”で応えていきます。
歴史ある建物の手解体、狭小地での作業、再利用材の搬出・保管など、どんな案件でも対応可能です。
丁寧に、誠実に、心をこめて壊します。
次回もお楽しみに!
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広島県呉市を拠点に土木工事や解体工事などさまざまな事業を行っております。
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